生後100日目のお食い初めお祝い

2017年5月26日

平安時代から公家を中心とした行事として始まった日本の儀式です。
生後間もなく命を落とすことが多かった時代に、神の力が宿ると信じられた米や石を膳(ぜん)に並べて子どもの口につけ、無病息災を祈った通過儀礼です。
現代は医学の進歩で乳児の死亡率が低下し、飽食、少子化と言われるように、お食い初めが始まった時代と大きく異なっています。しかし、食が命を支える源であることに変わりはありません。
無から生まれた子どもは不安定な存在。何とか、この世につなぎとめたい。
千年紀を迎えた源氏物語にも、この様子が描かれ、時代を超えて変わらぬ、親の我が子への想いが感じ取れます。

 

お食い初めの作法

寺院や旅館、ホテルなどで、ご親戚を招いてお食い初めをする方もいますが、ご自宅で御祝される方のほうが多いようです。
お食い初めは、病気や戦争などの外的環境により、短命な子供が多かった時代に、「どうかこの子が健康で育ちますようにと」いう想いを込め、無病息災を祈った儀式です。
長寿にあやかるという意味で、親族で一番長寿のおじいちゃん・おばあちゃんがひざに赤ちゃんを抱いて箸で食べさせる真似をします。

鯛や伊勢海老などの食べ物を口にもっていき、食べさせる真似をします。
飯→汁→飯→魚→飯の順番に三回食べさせる真似をします。

そして、箸を歯固めの小石(氏神様の境内で人が歩かないところから拾ってくる)に触れてその箸を赤ちゃんの歯茎にあてます。これは、石のように丈夫な歯が生えるよう願ってする意味があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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